トップ > 知っておきたい機能 > テクスチャ >
UV展開方式(マッピング方式)について(その5)

  

UV展開してみよう(続き)

前の記事の『UV展開方式(マッピング方式)について(その4)』からの続きです。 最後に、Project From ViewおよびProject From View(Bounds)について紹介します。 この記事でUV展開方式の紹介は最後になります。

Project From View

Project From Viewは、3D Viewportの視点から見えるままにUV展開します。 なお、シームは無視されますので、入れても意味はありません

そんな展開が何の役に立つのかですが、主に写真をテクスチャに使用する場合に使います。 当然ですが、写真の撮影時のカメラとの位置関係と、仮想世界でのカメラとの位置関係は合わせる必要があります。

では、作成済みのテスト用ドキュメントを元に作業を行いましょう。 トップバーのプルダウンメニューの"File" -> "Open"を実行してテスト用ドキュメントのファイルを開きます。

  
テスト用ドキュメントは、知っておきたい機能 > テクスチャ > UV展開方式(マッピング方式)についてで作成しました。 まだ作成していない場合は、そちらの記事を参考にして作成してください。
  
開いたテスト用ドキュメントを上書き保存しないよう注意しましょう。 Windows上(またはLinux上)でファイルをコピーしたものを開くのがいいかもしれません。

まずは、視点を猿のメッシュに近づけます。 現在の視点では遠すぎてよく見えないためです。 キーボードのテンキーの+(プラス)を押してズームインしてください

1. 視点を猿のメッシュに近づける
1. 視点を猿のメッシュに近づける

上図のように視点を猿のメッシュに近づけます。

では、UV展開しましょう。 まずは、UV展開の情報をリセットします。 キーボードのUを押しましょう。

2. Resetを実行
2. Resetを実行

上図のように"UV Mapping"というタイトルのメニューが表示されますので、"Reset"を実行します。

続いてUV展開を行います。 キーボードのUを押してください。

3. Project From Viewを実行
3. Project From Viewを実行

上図のように"UV Mapping"というタイトルのメニューが表示されますので、"Project From View"を実行します。

4. UV展開の結果
4. UV展開の結果

上図のようにUV展開されます。 3D Viewportでの視点から見た通りに展開されているのがわかります。

UV展開後に調整可能な設定項目の意味を以下に掲載します。

設定項目 意味 詳細
Orthographic 平行投影 3D Viewport上での投影方法に関係なく平行投影でUV展開する
Camera Bounds カメラに収める カメラに映る範囲がイメージにピッタリ収まるよう拡大縮小する
Correct Aspect 縦横比の補正 イメージの縦横比を考慮してUV展開する
Clip to Bounds 枠にクリップ イメージの大きさで切り詰める
Scale to Bounds 枠に合わせて拡大縮小 イメージの大きさに収まるよう拡大縮小する

Project From View(Bounds)

Project From Viewと同様のUV展開方式です。 ただし、Scale to BoundsとCorrect Aspectが最初から有効な状態でUV展開されます。

  
  

まとめ

Project From ViewおよびProject From View(Bounds)は、3D Viewportの視点から見えるままにUV展開します。 主に写真をテクスチャに使用する場合に使います。

 
メニュー